
特定屋・晒し・OSINT対策
“探られ、晒された”時に迷わない。初動→削除→通報→開示の順で動くための実務ガイド。安全確保と証拠保全を最優先にし、家族/職場への伝え方までを一気通貫でまとめました。
まず結論:初動の3点セット
- 証拠保全:URL/投稿ID/日時/アカウント/本文・画像のスクショ(全画面+該当部分)。
- 削除要請:プラットフォームの通報フォーム+サイト管理者へ連絡(送信防止措置の文言を添える)。
- 通報:住所晒し・脅迫・児童関連等は110/最寄り警察へ。緊急でない場合は#9110。違法情報はIHCへ。
反論ポストを書きたくなる気持ちは自然です。ただし先にやるのは「蛇口を閉めること(削除・通報)」と「証拠を残すこと」。ここで順番を誤ると、後の法的/技術的手当てが難しくなります。
証拠保全の型(60秒でできる)
最低限の4点
- URL(短縮は展開)と投稿ID
- 日時(タイムゾーン併記)
- アカウント名/ID(プロフィール全体スクショ)
- 本文・画像・動画のスクショ(原寸/改変なし)
できれば+α
- HTML保存(
Ctrl+S)/PDF化 - アーカイブサービス(キャッシュURLの保存)
- やり取り履歴(通報票/受付番号/メール)
削除要請テンプレ(コピペ)
件名:個人情報の不正公開につき削除のお願い 送信先:サイト運営 / 管理者様 下記URLにおいて、当方の個人情報(氏名/住所/電話/画像 等)が無断公開されています。 【URL】____ 【投稿ID】____ 【日時】____ 【問題点】個人情報の不正公開/名誉毀損/プライバシー侵害 等 【要請】当該コンテンツの速やかな削除、およびキャッシュ/サムネイルの更新 【備考】警察/関係機関へ相談中(受付番号:__) ご確認のうえ、ご対応結果をご返信ください。 署名:____/連絡先:____
削除・通報の導線(国内/海外プラットフォーム)
発信者情報の特定:開示命令/提供命令/消去禁止
発信者の特定は段階的に進みます。改正後は、裁判所の発信者情報開示命令、上流事業者を追う提供命令、証拠保全の消去禁止が柱。書式と疎明が鍵になるため、法テラス経由で弁護士に相談するのが最短です。
| 手続 | 目的 | 相手方 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 開示命令 | 投稿者の氏名/住所等の開示 | 開示関係役務提供者(SNS等) | 違法性の疎明が要件。決定で命令可。 |
| 提供命令 | 次の提供者(アクセス系)の特定 | 上流の役務提供者 | 開示請求の要件不要。ルート辿りに有効。 |
| 消去禁止 | 発信者情報の消去差止め | 開示関係役務提供者 | 証拠保全。異議等の終結まで維持。 |
警察・公的支援:#9110 / IHC / 法テラス
#9110(警察相談ダイヤル)
- 緊急ではない警察相談の全国共通番号。
- 地域の警察本部につながる。受付時間は自治体差。
- 住所晒し/脅迫/つきまとい等は即相談。
IHC(インターネット・ホットラインセンター)
- 違法情報の通報窓口。警察提供や送信防止措置に接続。
- フォームからURL/内容を送れば受付番号が発番。
法テラス
- 法制度・相談機関の案内/弁護士費用の立替制度。
- まずはサポートダイヤル→地域窓口へ。
OSINT対策:日常の“手がかり”を消す
| 手がかり | どう見抜かれる? | 対策 |
|---|---|---|
| 写真の背景(駅名/看板/窓の外) | 地形・建物並び・反射で特定 | 背景をぼかす/撮影角変更/定点投稿を避ける |
| 生活リズム(曜日・時間帯) | 通勤/登校ルート・留守時間の推定 | 時差投稿/ルートはランダム化 |
| 制服・名札・荷札 | 学校/職場/住所の手がかり | 撮影前に外す/覆う。荷札は剥がして廃棄 |
| 小物(電子マネーID/会員カード) | 番号・残高からの照合 | 番号はマスキング/鏡面反射に注意 |
| 子どもの行事予定 | 学校名・地域特定 | 名称は記さない/徽章・顔は隠す |
プライバシー設定ミニ点検(30秒)
- 公開範囲:フォロワー限定に切替/鍵アカ活用
- 旧端末:古い端末のログインを全解除
- 認証:SMS+認証アプリの二段階認証

家族・職場への連絡テンプレ
家族グループ向け
いまネット上で個人情報が晒されています。 ①URL/投稿IDは保存済み ②削除要請済み ③警察/IHCに通報中。 当面は出入り時間をずらします。連絡は電話優先でお願いします。
職場・学校向け
個人情報の不正公開に対応中です。 必要に応じ、相談窓口や弁護士と連携します。 安全確保のため、行き帰りの時間を一時的に調整します。
シリーズ:闇の手前で生きる|総目次
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編集後記
“特定”は、技術より先に私たちの日常からこぼれるヒントで成立します。だからこそ、順番(初動→削除→通報→開示)と型(証拠保全とOSINTの遮断)で被害を小さくできます。この記事が、あなたや家族の安全の“橋板”になりますように。