
原付JOG(SA36J)のトップケースを、配達にも普段使いにも強い保温・保冷ボックスへ。この記事は実際の作業写真だけで工程を再現できます。要点は断熱ライナー→インナー→マウント固定→被視認性の順。
完成イメージと仕様

フタは熱が逃げやすいので厚みを確保。角は分割貼りでシワを抑える。


底面は平滑を残し、後述の滑り止めマットで調整できるようにする。



使った部材・工具
- トップケース 45〜55L(汎用ベースプレート付属)
- アルミ気泡シート(厚手)+アルミテープ
- 面ファスナー or 強力両面テープ
- 薄手EVA or 滑り止めマット(底面用)
- インナーバッグ(ソフトクーラー)
- Uボルト一式(M6推奨)/平・スプリングワッシャー/ナイロンナット
- 反射材テープ(左右後面)
- 工具:10/12mmスパナ、ドライバー、カッター、はさみ、定規、脱脂用アルコール
作り方(写真つき手順)
- 脱脂と採寸:内壁をアルコールで脱脂し、側面・フタの寸法を測る。
- 側面を貼る:大面積→角パーツの順。角は別ピースにしてRへ沿わせ、目地はアルミテープ。
- フタ側:厚手パッドを面ファスナーで着脱式に。ここを厚くすると体感で効く。
- 底面:滑り止めやEVAを敷き、容器のズレを防止。汁漏れ対策に薄いPPシートも◎。
- インナー投入:高さは開閉の妨げにならない範囲に。温冷混載日は左右で仕切る。
- ベース固定:Uボルトで純正キャリアへ。平→スプリング→ナイロンの順で、対角増し締め。
- 被視認性:反射材を左右後面へ。灯火を隠さない位置に貼る。
運用のコツと安全
- 温度:温かい品は上段中央、冷たい品は底や側面へ。仕切りと保冷剤で干渉を抑制。
- 重量:ケース or キャリアの許容の低い方に合わせる。過積載は厳禁。
- 点検:装着後50km/100kmで増し締め。ガタ・異音が出たら即座に停止して確認。
- 法令・安全:はみ出し/灯火隠れに注意。夜間は反射材とサブライトの併用が有効。
費用目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| トップケース(45〜55L) | 2,500〜15,000円 |
| 断熱材・テープ・面ファスナー | 100〜3,000円 |
| インナーバッグ | 500〜4,000円 |
| 反射材・小物 | 100〜1,500円 |
※相場感。手持ち流用でさらに低コスト化できます。
よくある質問
雨天で濡れませんか?
ハードケースは基本防滴ですが、開閉時に縁から滴りやすい。インナー上部に撥水布で庇を作ると安心。アルミテープの端の浮きも定期点検。
保温と保冷を同時にしたい
左右で仕切り、片側に保冷剤・片側にホットバッグ。インナーを2分割にすると干渉が少ない。
走行中のガタつきが心配
Uボルトの座面に厚ワッシャー追加。ナイロンナット+スプリングワッシャー併用、対角締めで解決。
編集後記
効いたのはフタの厚みとインナーの併用。角の分割貼りは見た目だけでなく密着も良くなります。反射材は“効いているか分かりにくい安全投資”ですが、貼る価値あり。
内部リンク
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