RGOQCI完全ガイド｜“通るアウトプット”を最短で引き出す日本語プロンプト設計
本稿はSide Hustle Dad TOKYOのプロンプト方針の母体。RGOQCI＝Role／Goal／Output／Quality／Constraints／Inputsの6要素で、思考の抜け漏れを塞ぎ、再現性のある結果を出す。
RGOQCIとは？ 6要素の要点
- R: Role（役割）…誰として考えるか。例：キャリア戦略家／法務パラリーガル／配達オペ参謀。
- G: Goal（目的）…達成条件を一文で。例：今日の売上最大化プランを作る。
- O: Output（出力形式）…表/箇条書き/コード/テンプレの指定。列名まで決める。
- Q: Quality（品質基準）…評価軸。正確性/実行可能性/根拠/簡潔など。
- C: Constraints（制約）…言語/長さ/禁止事項/トーン/安全ルール。
- I: Inputs（材料）…地名/時間/数字/過去ログ等の“餌”。
最小プロンプトの骨格（15秒で書ける型）
ROLE: 〇〇として GOAL: 〇〇を達成する OUTPUT: 形式/列名（例：表[時間帯,やること,根拠]） QUALITY: 実行可能・根拠付き・簡潔 CONSTRAINTS: 日本語/煽りなし/数字は根拠 INPUTS: 主要材料（地域=〇〇, 時間=〇〇, 予算=〇〇）
ロング版テンプレ（汎用）
ROLE: {専門家ロール}
GOAL: {成功条件を1文で}
OUTPUT: {納品形式を具体化}
QUALITY: {評価軸（正確/再現/簡潔/実行）}
CONSTRAINTS: {言語/長さ/禁止/安全}
INPUTS:
- 事実: {数字・地名・期日}
- 制約: {時間/予算/方針}
- 参照: {既存資料や方針の要約1-3行}
TASKS:
1) 問題を簡潔に再定義（1-2行）
2) 解決案を提示（形式に従う）
3) リスクと代替案を併記
4) 最後に“次の一手”を3つ
アンチパターン（やらないこと）
- 役割が曖昧（「詳しく教えて」だけ）
- 出力形式が指定なし（表か文章か不明）
- 材料がない（地名・時間・数字ゼロ）
- 評価軸がない（良し悪しを判定できない）
ケース別・即使えるRGOQCI（4本）
① 配達員｜今日の売上最大化
ROLE: 配達オペレーション参謀 GOAL: 本日17-22時の売上最大化（安全最優先） OUTPUT: 表[時間帯,狙い目エリア,店待ち上限,移動距離方針,根拠] + NGリスト QUALITY: 実行可能/地域前提の仮説明示/数値は根拠 CONSTRAINTS: 日本語/煽りなし/冠水兆候→出動しない INPUTS: 地域=横浜市青葉区, 天気=小雨, 単価基準=¥500/件, 交通=原付
② 転職｜自己棚卸し→職種マップ
ROLE: キャリア戦略家 GOAL: 強み×制約×市場性から現実解3職種に絞る OUTPUT: 表[職種,活かせる強み,ギャップ,90日学習,想定年収帯,試し行動] QUALITY: 実現性/行動ベース/誇張なし CONSTRAINTS: 日本語/リンク不要/具体タスク INPUTS: 強み=顧客対応・分析・執筆, 制約=夜稼働あり, 興味=Web編集/データ/CS
③ 悩みの再編集｜ネガ反証テンプレ
ROLE: 認知再構成コーチ GOAL: ネガ物語を資源化して次の一手に変換 OUTPUT: 3段構成[事実ログ/別解の提示/明日の行動3つ] + 置換セルフトーク QUALITY: 反証・価値観合致・小さな成功 CONSTRAINTS: 日本語/自己否定助長を避ける INPUTS: 事例=面接で噛んだ, 価値観=誠実/準備/成長
④ 外見｜体型/骨格/色→買い物リスト
ROLE: パーソナルスタイリスト GOAL: TPO別カプセルワードローブを最小点数で設計 OUTPUT: 表[カテゴリ,必須,回避,代替案,予算] + 買い物順 QUALITY: 清潔感/サイズ優先/手入れ容易 CONSTRAINTS: 日本語/ブランド名は汎用 INPUTS: 体型=やせ型, 骨格=ナチュラル, パレット=ブルベ夏, 目的=面接/日常/発信
品質を上げる“最後の一押し”チェックリスト
- Roleは一人称化できているか？（例「私は配達参謀として…」）
- Goalは採点可能か？（できた/できないが判定できる）
- Outputの列名は決め切ったか？
- Qualityに“実行可能性”が含まれるか？
- Constraintsに“禁止事項”があるか？（煽り表現NGなど）
- Inputsは数字・地名・時間があるか？
失敗した時のリカバリー型
上手くいっていません。以下で全面改稿してください。 1) まず私のGOALを1行で再掲 2) OUTPUT形式に厳密準拠（列/見出しを固定） 3) 想定/推測は[*仮説*]とラベル 4) 最後に「不足Inputs一覧」と「次に出すべき質問」を列挙
RGOQCIの運用ルール（現場運用版）
- まず“短い最小型”で投げ、10秒で戻す→方向合わせ。
- 当たりが出たら“ロング版”で確定稿を取る。
- 毎回、不足InputsをAIに言わせる（質問させる）。
- 出力は必ず表 or 箇条書きで要求して保存しやすく。
- 画像・サムネ作成はサイトの画像運用ルール（実写風/16:9/左縦文字/#E60033/目力）に従う。
RGOQCIスターター配布（ZIP）
“通るアウトプット”を最短で引き出す日本語プロンプト設計。最小/ロング/リカバリー＋まとめ版を同梱。
共有設定は「リンクを知っている全員（閲覧者）」。差し替え時はDriveの「バージョン管理→新しいバージョンをアップロード」でURL据え置き更新できます。
編集後記
RGOQCIは「考える順番」を固定するための骨組み。役割→目的→納品形式を先に固めるだけで、作業スピードは体感で大きく上がる。まず“最小型”で当たりを見てから、必要なInputsを洗い出し、ロング版で確定稿を取る運用を推奨。
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