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#03社内便を外注する判断基準|1回いくらなら得?(拠点間配送の最適解)

迷ったらここ |最短で目的地へ
📰 ニュース概要(今回の前提)

エニキャリUber Eats連携で、法人向けの即配(近距離配送)を強化。 最短30分での配送(最大5km)をうたい、依頼はWebで3ステップ。 料金目安は2kmまで850円/5kmまで1450円初期費用・月額費用なしの従量課金)とされています。

想定ユースケースは、飲食店の自社注文デリバリー代行拠点間の社内便ドラッグストアやアパレル等の欠品補充など。 法人運用向けに、配送履歴の可視化・チーム管理・権限設定・住所録などの機能も挙げられています。

👉 元ニュース(LOGISTICS TODAY)を開く ※料金・条件は変更される可能性があります(記事執筆時点の情報)

社内便って、地味に会社の体力を削ります。

「急ぎの書類」「拠点間の備品」「店舗の欠品補充」——作業自体は小さいのに、誰かが走り、時間が溶け、いつの間にか“当たり前の仕事”になりがちです。

そこで私たちは、結論を最短で出すために“1回いくら?”に直します。

感覚で揉める仕事は、数字に落とした瞬間に終わります。

社内便のコストは「見えないコスト」が本体

社内便のコストは、交通費だけではありません。実態はこの3つです。

  • 人件費:運ぶ人の時間(本来業務が止まる)
  • 移動コスト:交通費/燃料/駐車/電車・タクシー
  • 機会損失:対応が遅れる、売上や品質が落ちる

まずは難しく考えず、会社で説明が通りやすい形にします。

STEP1:社内便を「1回あたり」で計算する(式はこれだけ)

計算式はシンプルです👇

社内便(1回あたり)=(往復にかかる時間)×(時給)+(交通費など実費)

例:往復40分、時給1,500円、交通費200円の場合

  • 40分=0.67時間
  • 0.67 × 1,500円=約1,005円
  • + 実費200円=約1,205円

ここまで出せたら勝ちです。これで外注料金と同じ土俵に置けます。

STEP2:外注(即配)の目安と比べて損益分岐点を出す

今回のニュースで見えた“判断の基準線”はこれです。

  • ✅ 2km:850円(目安)
  • ✅ 5km:1,450円(目安)

つまり、こうなります👇

  • ✅ 社内便が850円を超える → 2km圏は外注が勝ちやすい
  • ✅ 社内便が1,450円を超える → 5km圏も外注が勝ちやすい

さっきの例(1回1,205円)なら、2km圏は外注が“かなり勝ちやすい”ラインです。

STEP3:外注がハマる「4条件」

外注は万能じゃない。だから、ハマる条件を先に決めます。

  • スポットが多い(毎日じゃない)
  • 緊急性がある(締切・欠品・トラブル)
  • 距離が短い(〜5kmに収まる)
  • 依頼者が複数(属人化して混乱している)

この4つが揃うと、外注は「配送」だけじゃなく、仕事の混乱を整える効果が出ます。

逆に、社内便を残すべきケース(ここで事故らない)

  • 毎日定期ルート(固定便の方が合理的)
  • 荷物が大きい/多い(荷姿が不安定)
  • 距離が長い(5kmを超えることが多い)
  • 受取が難しい(入館・厳密な本人確認が必要)

外注は「急ぎの小さな運搬」に強い。そこを外すと逆に現場が疲れます。

導入で一番多い失敗は「受取不在」と「宛先ミス」

外注の効果は、運用ルールで決まります。最初にこの4つだけ決めれば、ほぼ事故りません👇

  • 依頼できる人を限定(権限設定)
  • 受取責任者を決める(不在事故を潰す)
  • 入館ルールを共有(受付で止まらない)
  • 住所録を整備(正式名称・部署・部屋番号)

特に“宛先ミス”は、配送が速いほどダメージが大きいので、住所録だけは最優先です。

最短の始め方:いきなり全部置き換えない

私たちのおすすめは「小さく試す」です。

  • ✅ 対象は「急ぎ案件」だけ
  • ✅ 距離は「2〜5km」だけ
  • ✅ 回数は「月10回」だけ

この条件で回すと、数字で効果が見えます。

「社内便を減らしたら、担当者の本来業務が戻った」——この“実感”が出たら、あとは拡張するだけです。

まとめ:社内便は「1回あたり」に落とすと、結論が一瞬で出る

社内便は、感情で語ると永遠に揉めます。

でも1回あたりに直して、850円/1,450円の基準線に置いた瞬間に、判断は終わります。

私たちは「誰かの善意で回している仕事」を、仕組みで回せる状態に変えたい。社内便は、その最初の一歩として最適です。

📌 このシリーズを読む(#01〜#03)
編集後記

社内便が一番まずいのは、誰かが“善意”で走り続けて、それが固定化することです。 1回あたりに直して、数字で判断できる状態にするだけで、現場の疲労がガクッと減ります。 私たちは、こういう「静かな改善」を積み上げた会社が最後に勝つと思っています。