就業不能リスクを月額で埋める|待機・免責・給付期間を“家計数字”で決める

就業不能の備え:待機日数・給付期間・必要月額を設計して収入を守る(詳細は各公式条件を確認)

※本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。内容は一般情報であり、特定の方への個別の助言ではありません。お申し込み前に、各サービスの最新の公式情報(条件・約款・注意事項)をご確認ください。

連載:フリーランスの安全網
第1回 P1|価値と結論(ハブ)第2回 P2|申し込み手順と費用第3回 P3|比較と使い分け → 第4回 P4|就業不能の基礎(本記事)

就業不能リスクを月額で埋める|待機・免責・給付期間を“家計数字”で決める

要点3行まとめ

  1. 倒れたら売上はゼロ。まずは家計固定費=必要月額見える化
  2. 待機日数(何日目から)×給付期間(何ヶ月)×月額の設計で保険料が決まる。
  3. 既存の共済・民間保障と重複/不足を確認し、最小コストで穴を埋める

なぜ最優先か:就業不能=収入ゼロ問題

フリーランスの最大の弱点は、働けない=売上ゼロになりやすいこと。
短期のケガ・病気でも家賃や通信費、保険料、ローンなど固定費は止まらない
まずは“固定費=必要月額”を把握し、何日目から・何ヶ月・いくらを数字で決めよう。

必要月額の出し方(家計テンプレ)+ミニ電卓

下の表に“固定費”を入れて、就業不能時に必要な月額を出す。迷う項目は保守的に多めでOK。

項目 金額(円) メモ
住居費 ____ 家賃/ローン等
光熱費 ____ 電気/ガス/水道
通信費 ____ スマホ/ネット
食費・日用品 ____  
保険料(既契約) ____ 重複の有無を後で確認
ローン・サブスク ____  
税・年金・国保 ____ 延納/減免の選択肢も検討
その他固定支出 ____  
合計(=必要月額) ____  

🧮 ミニ電卓|必要月額と設計の目安

固定費合計と、他の収入(配偶者収入・貯蓄からの取り崩し予定など)があれば入力。

※概算の目安です。商品条件・免責・不支給条件等により実際の設計は変わります。

設計の三要素:待機・免責・給付期間

  • 待機(何日目から給付):短いほど保険料↑。
    短期の風邪・捻挫等は緊急資金でカバーし、30〜60日から給付にすると保険料を抑えやすい。
  • 免責(不支給条件):対象外の疾病・持病の扱い、精神疾患の可否、妊娠・出産関連、仕事外のスポーツ怪我など、約款で必ず確認。
  • 給付期間(何ヶ月続くか):6/12/24ヶ月など。長くするほど保険料↑。
    まずは家計固定費=必要月額を満たす範囲で設定。

既存保障との重複回避と足りない穴の埋め方

共済・医療保険・就業不能保険の対象・免責・上限を一覧化し、不足だけ上積み。
重複で無駄な保険料を払わず、最小コストで穴を埋めるのがコツ。

モデル設計(ライト/標準/手厚め)

モデルA:ライト(最低限の継続ライン)

  • 必要月額:固定費の7〜8割を目安
  • 待機:30〜60日/給付:6ヶ月
  • 短期は緊急資金、長期化は見直し前提の暫定防御

モデルB:標準(家計固定費フルカバー)

  • 必要月額:固定費100%
  • 待機:30日/給付:12ヶ月
  • 復職・職種転換を見据えて、半年ごとに見直し

モデルC:手厚め(長期化に備える)

  • 必要月額:固定費+予備10〜20%
  • 待機:14〜30日/給付:24ヶ月
  • 対象外疾病・免責の確認を念入りに(精神・既往・妊娠関連など)

申込前チェックリスト

  • 固定費=必要月額を数字で出したか?(テンプレ使用)
  • 待機日数/給付期間の保険料とのトレードオフを理解したか?
  • 既契約(共済/医療/所得補償)の対象・免責・上限を確認し、重複を避けたか?
  • 精神疾患・既往症・妊娠関連など不支給条件を約款で確認したか?
  • 短期(〜30日)は緊急資金で回すルールを作ったか?

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FAQ(よくある疑問)

Q. いくらに設定すべき?
A. 固定費=必要月額を基準に。余裕があれば+10〜20%のマージンを。
Q. 待機は短いほど良い?
A. 短いと保険料は上がる。短期(〜30日)は緊急資金で受け、保険は中〜長期に備える設計がコスパ良。
Q. 既往症や精神疾患は?
A. 取り扱いが商品ごとに大きく異なる。約款・告知事項を必ず確認しよう。

 

文責:コウタ|Side Hustle Dad TOKYO