フラットレートハンドブック
固定(フラット)と距離制、どちらが“時給”を作るかは地形×需要×動線で変わる。本稿では、同条件の3ケースで両者を並べて比較し、損益分岐と現場判断フローに落とす。
前提と計算式
比較のため、以下の簡易モデルを用いる(燃料・維持費は除外)。
- 固定額:¥450/件(例)
- 距離制:ベース¥250 + 距離単価¥60/km(例)
- 完了時間:受取〜置き+復路(次の一件へ戻るまで)
時給(固定)= 固定額 × 件数/時
時給(距離制)= 平均単価(距離式) × 件数/時
ケースA:短距離密集(駅前ショート)
状況:平均距離1.2km/完了12分(5回/時)/信号少・駐停車可。
計算:
| 方式 | 単価 | 件数/時 | 時給 |
|---|---|---|---|
| 固定 | ¥450 | 5.0 | ¥2,250 |
| 距離制 | ¥250 + 1.2×¥60 = ¥322 | 5.0 | ¥1,610 |
結論:ショート密集は固定が有利。件数/時を上げられる地形なら差が広がる。
ケースB:ミドル分散(住宅ミドル)
状況:平均距離2.8km/完了18分(3.3回/時)/信号中・駐停車可。
計算:
| 方式 | 単価 | 件数/時 | 時給 |
|---|---|---|---|
| 固定 | ¥450 | 3.3 | ¥1,485 |
| 距離制 | ¥250 + 2.8×¥60 = ¥418 | 3.3 | ¥1,379 |
結論:ミドル分散は僅差。店前待ちが伸びれば固定が不利化、動線が滑らかなら固定がわずかに勝つ。
ケースC:ロング多め(郊外ロング)
状況:平均距離5.5km/完了24分(2.5回/時)/幹線横断あり。
計算:
| 方式 | 単価 | 件数/時 | 時給 |
|---|---|---|---|
| 固定 | ¥450 | 2.5 | ¥1,125 |
| 距離制 | ¥250 + 5.5×¥60 = ¥580 | 2.5 | ¥1,450 |
結論:ロング多発なら距離制が優位。固定日は受け基準でロングを切るか、面を移動してショート化を狙う。
損益分岐の目安
距離制の平均単価が固定額を上回ると、同じ件数/時なら距離制が有利。
距離制平均単価 ≈ ベース + 距離単価×平均距離
- 例:ベース¥250/距離単価¥60/km/固定¥450 → 平均距離3.3kmが目安(250+60×3.3≈450)。
- ただし実戦では件数/時が距離で落ちる(停止・右左折・駐停車)。固定が有利になる場面は多い。
判断フロー(現場用)
- 面チェック:駅前/商業/住宅の三角でショートが作れる面が取れるか? → YESなら固定優先。
- 停止回数:信号・右左折・幹線横断が多いか? → 多ければ距離より時間で判断。
- 店前待ち:3〜5分で撤退できるか? → できないなら固定の旨味が薄れる。
- ロング連鎖:続くなら別頂点へ移動し分布をリセット(固定日鉄則)。
注:本記事はUber等の公式見解ではありません。記載の金額・所感は 筆者(私)に入ってくる実受取および観測ログに基づく仮説・運用提案です。 エリア・時間帯・仕様により結果は変動します。安全>件数を優先し、必要に応じて撤退してください。
ワンポイントQ&A
- Q. これは公式情報ですか?
- A. いいえ。非公式の実測/観測ベースの仮説・運用提案です。
- Q. 地域が違うと結果は?
- A. 閾値(完了◯分、店前◯分)は変わります。各自ログで検証し、値を更新してください。
- Q. 安全面の扱いは?
- A. 強雨・視界不良・冠水は中止。雨や混雑兆候時は店前3分撤退を推奨。
- Q. フラットと距離制の使い分けは?
- A. フラット=回転、距離制=平均距離×到着の速さで伸ばす方針が有効なことが多いです。
更新履歴
- 2025-09-25:免責・著者メモ・Q&A・言い回しパッチを共通追記として追加。
執筆メモ:言い回しパッチ(断定→提案)
- 「〜である」→「〜になりやすい/〜の傾向」
- 「〜が正解」→「〜を推奨/〜が有効なことが多い」
- 「鉄則」→「運用ルール(仮)/当面の基準」
- 「必ず稼げる」→「成立しやすい/再現例あり」
- セクション冒頭に「※本稿は実受取と観測に基づく私案。公式仕様や全地域への適用は保証しません。」を一行追記
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