
配達員の道標#15|【軽自動車副業戦略】2025の“現状と立ち位置”——フラット×PPP、コストコの今、そして専業の条件
0)結論(30秒)
- 軽はコストで勝つ乗り物ではない。強みは守備範囲(悪天候・積載・車必須案件)と快適性。
- Uberオンリー専業は非推奨。やるなら副業寄り+マルチ運用(PPP/ハブ〔DIAq〕/車必須レーン)。
- フラット帯=回転、非フラット帯=PPP中心。コストコは“当たり日だけ”選択が現実解。
- 受け線:¥/km ≥ 200/ピック≤7分(倉庫は≤10分)/ダブル合計≤6.0km。同時オンはしない。
- 深夜は原則オフ(例外は¥/km≥230が2本続く帯のみ短時間)。
VOICE:「フラット中はPPPは基本来ない。非フラット帯でPPPを主軸に回すのが現実的。」
1)“軽”のいま:二輪との住み分け
2)フラット帯 vs 非フラット帯:立ち回りテンプレ
フラット帯(配達オンリー)
- 平均18分/件に全集中(フラット中はPPPは基本来ない)。
- 端へ飛んだら完了→オフ→中心回帰→再オン。
- 無音20分/連続2本で基準割れ(¥/km<200 or ピック>7分)→面替え(500〜800m移動)。
非フラット帯(PPP中心)
- 開店直前に最前列待機(地域の大型食品スーパーや生活導線の集積店が起点になりやすい)。
- 欠品は代替テンプレ即決、ピック>7分が2回続いたら面替え。
- 小型店・ミニスーパーの広域コールは距離とETAでふるい、戻りまで含めて¥/km基準で判断。
VOICE:「大型店は“当たり”になりやすい。小型店は広域コールが多いので距離キャップ厳守。」
3)コストコの“今”
コストコは一時期より単価が落ち気味でムラが大きい。“当たり日の帯だけ”選んで取り、基本はPPP中心に。
- 距離単価:表示額 ÷ 表示距離 ≥ 220円/km(戻りが悪い日は ≥ 240円/km)
- 分単価:表示額 ÷ 表示ETA(分) × 60 ≥ 2,200円/時(目標に応じて調整)
- ピック待ち:≤10分(超えそうなら受けキャン再評価)
- 2連続で基準割れ or 無音20分:即撤退→PPP面へシフト
VOICE:「“流行り”の時期は過ぎた。いまは見極め重視で、帯を絞って拾う。」
4)受け線とKPI(軽の標準)
- ¥/km ≥ 200
- ピック ≤ 7分(倉庫は≤10分)
- ダブル合計 ≤ 6.0km(上限7.0km)
- 平均時間/件 ≤ 18–20分
- 無音20分 or 連続2本の基準割れ→500〜800m移動で面替え
補足:同時オンは非推奨。判断が鈍って基準割れを拾いがち。
5)専業へ踏み込むなら(最初に“車両”から)
なぜ最初にクルマ? 専業は稼働率=売上。ダウン1日=売上ゼロ。車両は生産設備だから。
6)インボイス“超要約”(1分で把握)
7)“やる/やめる”の条件チェック
やる条件
- 悪天が多く、出ればリターンを拾える地域。
- PPPが厚い地域の大型店がある。
- 車必須レーン(DIAq/スポット/Amazon系)に入れる。
- 整備と代車の体制がある。
やめる条件
- フード一本足で専業、しかもフラット頼み。
- 鳴りが弱い面で粘る癖がある。
- 整備体制なしで長距離稼働を前提にしている。
8)今日から使う“超シンプル判断”
- 今日はフラット? → YES:回転戦/NO:PPP一本足
- 2連続で基準割れ(¥/km<200 or ピック>7分)→面替え
- 端に飛んだ→完了→オフ→中心回帰→再オン
9)ミニQ&A
Q. 同時オンは?
A. 非推奨。判断が鈍り、基準割れを拾う。時間でレーン切替。
Q. 深夜は?
A. 原則オフ。単価が飛びにくく探索半径が広がる。例外は¥/km≥230が続く帯のみ短時間。
Q. DIAqの使いどころは?
A. 乗用で行くなら中核。フードは良い帯だけで補助線。
支払い:末締め→翌月15日振込/必要なら翌日系のキャッシュレス出金も併用可。
10)次回予告
- #16:PPP実務(地域汎用版)——開店前待機/広域コール対策/代替テンプレ/戻り導線
- #17:Amazon Flex—車両準備と稼働体制——軽乗用NG→軽貨物(黒ナンバー)必須/即復帰の整備体制
- #18:DIAqの稼ぎ方——“ハブ”運用/末締め・翌日系出金の使い分け
- #20:支払いサイクル&現金化——週/翌日/15日
- #21:軽のコスト2025——税・任保・車検・燃費を年/月/kmで可視化