
配達帰りの体温がまだ残っている。その熱が、湿地の空気に吸われていく。South of Midnightは「倒す⇄進む」の前に、感じるを置いてくるゲームだ。攻略は他サイトに任せる。ここではただ、俺の血圧が上がった瞬間を置いていく。今夜、あなたの時間をこの沼に沈める口実になればそれでいい。
このゲームは「倒し方」より「感じ方」を扱う作品。湿度、音の減衰、空気の重さ――ここが刺さらなければ去っていいし、刺されば夜が終わらなくなる。
なぜ今、これを起動する?
- 湿度の演出が異常に良い。空気が重く、音が近くで減衰する。この“近さ”が没入の鍵。
- 回想の見せ方が新鮮。紙芝居でもムービーでもない、現場に立つ“追体験”。
- 戦闘のテンポが身体に残る。防御→一拍→差し込み。欲張ると湿地が牙をむく。

脳に焼き付いた3シーン
- 花畑の中で世界が息をする瞬間。動きたくない。立ち止まって深呼吸したくなる。ここで初めて「このゲームの勝ち筋=雰囲気に身を置く」だと悟る。
- 回想が立ち上がる廃屋。幽霊の再演を眺めていると、物語を“読む”のではなく“触る”に変わる。クラウドでも熱量は落ちない。
- 回避の一拍が決まった戦闘。湿気の膜を割るように差し込む。快感が遅れて来るタイプ。中毒性あり。

手触り:重い。でも気持ちいい。
操作の第一印象は「やや重め」。けれど、その重さが湿地の足場に一致する。回避の無敵感覚を掴んだ瞬間、身体の側が世界の粘度に適応する。以降はスライムの中を泳ぐみたいに前へ出られる。気持ちいい。

最初の30分だけ、同じ景色を見よう
- 難易度は一段下げていい。まずは世界に濡れる。
- FOVを一段上げ、感度は低めから。酔いと被弾を抑える。
- 紋様=道標。急がず寄って見る。立ち止まる勇気を。
それだけで、このゲームの“速度”があなたの側に流れ込んでくる。

今夜の遊び方レシピ(60分)
- 帰宅→ヘッドホン(有線/低遅延)/部屋は暗め。
- 難易度↓・FOV↑でスタート(最初の30分は世界に慣れる)。
- 回想が出たら必ず立ち止まる→周辺を一周。
- 最後の10分は花畑か水面で“何もしない”を楽しむ。
疲れていても成立する“休むプレイ”。
クラウドでの感動保証(低スペPCでもいける)
化石PC+有線/5GHzで問題なし。必要なのは“見た目の綺麗さ”より音の近さと遅延の少なさ。防御→差し込みのテンポなら、入力遅延は気にならない。配達から帰って、そのまま椅子に沈んで1時間。これが最高の遊び方だと思う。
音で遊ぶ:聴きどころ3つ
- 近距離減衰:足音・草の擦れ。距離感が異常に生々しい。
- 湿りの残響:水際での反射音。ヘッドホン必須。
- 回想の立ち上がり:無音→環境音→声の順で“現場化”する瞬間。
入手とクラウドの表示(開閉)

最短で助かるリンク(攻略はプロへ)
- 公式サイト - 作品概要・トレーラー(一次情報)
- Xbox Wire: Game Pass配信告知 - Day Oneでの配信情報と詳細
- Xbox製品ページ - 対応プラットフォーム/購入・インストール
- Steamストア - リリース日・最新レビュー
- TrueAchievements: 実績一覧 - 全40実績の早見
- TrueAchievements: ウォークスルー - 実績コンプ向け
- Neoseeker: 攻略チャート - 章別の手順確認
- PureXbox: Game Pass配信時刻 - 具体的な開始時刻の目安
出典は各リンク先。最新情報は公式更新を優先してください。
買う理由 / やめる理由
- 買う理由:湿度表現と回想演出は唯一無二。クラウドでも熱は落ちない。
- やめる理由:テンポは重め。キルの爽快感だけを求める人には合わない。
3行レビュー
湿地が脈打つ。音が沁みる。立ち止まる勇気が報われる。
攻略は外部へ、体験はここで。South of Midnightは「感じ方」で勝つ。
編集後記
湿った音は、疲れた頭をゆっくり冷やす。プレイを“頑張らない夜”があっていい。South of Midnightはその夜を最高にしてくれる側のゲームだ。